京都・宇治の正寿院「風鈴まつり」に行ってみた。行き方ランキングと楽しみ方まとめ。2018年から事前予約が必須!


京都・宇治にある正寿院(しょうじゅいん)の「風鈴まつり」をご存知ですか?

天井一面に描かれたかわいい絵、ハート型の窓、インスタグラムで目にしたことがあるかもしれません。

そんな正寿院が、1年でいちばん可愛くなってしまうのが、「風鈴まつり」の時期なんです。

京都・宇治の正寿院の風鈴まつり

風鈴まつりをたのしむわたし

わたしも昨年、実際に正寿院「風鈴まつり」を訪れました!

行ってみた感想は「正寿院までたどり着くのが、かなり大変だった!」「それでも行ってみるだけの価値はあった!」「来年もまたぜひ行きたい!!」

 

そんな正寿院、昨年までは予約なしで楽しむことができたのですが、調べてみると、今年(2018年)から事前予約制となったようです。

風鈴まつりとは? 公共の交通機関だとなかなか大変、おすすめのアクセス方法は? その他、正寿院の魅力と楽しみ方についてまとめてみました。

 正寿院の「風鈴まつりに行ってみたい!」という方は、ぜひ参考にしてみてください。


目次

正寿院「風鈴まつり」とは

正寿院は、実際に京都市内と比べても夏は5℃ほど涼しいことから、別荘宅もある避暑地にあります。

 気温だけではなく風鈴の見た目や音など、人間の五感「眼耳鼻舌身」で涼を感じて頂きたい思いから、風鈴まつりは始まりました。

 

「眼」全国ご当地風鈴を見る

「耳」風鈴の音を聞く

「鼻」自然と茶畑の香りを

「舌」茶のまちで、本場のお茶を味わう

「身」風鈴絵付け体験

正寿院HPより

正寿院境内に、たくさんの風鈴が鳴り響いています。

「まつり」と名前がついていますが、特別なイベントなどが催されるわけではなく、境内に並んだ風鈴を目と耳で楽しんで時間を過ごすことができます。

2018年 正寿院・風鈴まつりの概要

2018年から、事前予約が必要になりました!

これまでに行ったことがある方も、要注意です!!

 ※以下は、正寿院HPより、見やすいように整理したものです。

細かい注意事項などは、必ず公式のHPを確認してください。

期間

201871日(日)~918日(火) 受付9:0016:30

817日(金)は施餓鬼会の為終日拝観できません

78日(日)、99日(日)はヨガのため、105012:30までは本堂内に入れません

 

拝観料

大人(中学生以上)600円 小学生300円(お茶お菓子・散華・叶紐付き)

※小学生未満は無料

2018年正寿院「風鈴まつり」の予約方法

1.チケットぴあで予約する

510から予約可能予約期間によってPコードが異なります

チケットぴあ予約Pコード

  •  71日(日)730日(月)まで 【Pコード 639072
  • 731日(火)830日(木)まで 【Pコード 639073
  • 831日(金)918日(火)まで 【Pコード 639074

※小学生は、予約チケットは不要。受付にて拝観料300円が必要です。

2.往復はがきで予約する

※往復はがきは、拝観予定日の10日前までに必着

往復はがきは51日(火)より事前予約可能

 

往復はがき記入必須事項

  • 郵便番号
  • 住所(返信用にも住所を記入)
  • 名前(代表者で可)※フリガナも記入
  • お電話番号とメールアドレス(台風や天災等の場合、拝観中止の連絡が、前日または数日前に入るため、必ず連絡がつく連絡先を記入)
  • 拝観人数(小学生以上の方)
  • 拝観希望日(時間の記入は必要なし。受付9:0016:30のあいだで拝観可能):第1拝観希望日、第2拝観希望日まで記入
 

往復はがき申し込み先

〒610-0211

京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上149

正寿院 風鈴まつり事務局 宛

電話:0774-88-3601

 

往復はがき申し込み手順

  1. 往復はがきを購入
  2. 往復はがきに申込み事項を記入
  3. 郵便ポスト投函(10日前までの必着)
  4. 返信はがきが届く
  5. 内容に間違いがないか確認。間違いがある場合、または5日前に返信はがきが届いていない時は、電話かメールにて問い合わせ
  6. 拝観の際、必ずはがきを持参する
注意

内容に変更がある場合があります。予約時・拝観時には、正寿院の公式ホームページhttp://shoujuin.boo.jp/を確認してください。

そもそも、正寿院とは?

正寿院は、高野山真言宗に属し、創建はおよそ800年前、寺伝によると飯尾山医王教寺(養老元年717年創建、現在は廃寺)の塔頭寺院として建立されたとも伝えられています。

御本尊は秘仏 十一面観音(鎌倉時代~後期 町指定文化財)で50年に1度だけご開扉と伝わっています。
また当院の不動明王坐像(鎌倉時代 国指定重要文化財)は日本を代表する仏師の一人 快慶の作であります。

また様々な修行体験として、数珠づくりや写経・写仏、庭を見ながらヨガやお茶会などが催されており、老若男女すべての方が見る・感じる・体験して学ぶことができるお寺となっています。

正寿院HPより

風鈴に浮かれるばかりでなく、きちんとお参りしてきました。

正寿院への交通アクセス 勝手にランキング

正寿院は、車以外だと訪れるのがかなり大変です。しかも、これを調べているあなたは涼しいクーラーが効いている部屋にいるかもしれませんが「風鈴まつり」は真夏です!!

わたしは、バスで行ったのですが、たどり着くまでに500ミリのペットボトルを2本は消費しました。

乗り継ぎが必要なうえ、バスの本数はとっても少ない!!

下調べは必須です。必ず時間を調べてから訪れましょう。

1位:車で行く(ぜったいおすすめ!!!)

車

先に書いたように、公共交通機関で行こうとすると、かなり大変です。

京都市内はバスなどの公共交通機関が発達しているので、市内観光だけなら、車なしで全く問題ないと思います。

ですが、もし正寿院に行ってみようかなと思われる方で、運転ができる方はレンタカーを借りてでも車で行くのをおすすめします。他の観光名所も回れますしね。

 

駐車場:無料(第1・第2駐車場あわせて30とめられます)

ただし、周辺にコインパーキングなどはないので、(2017年当時)拝観時間ぎりぎりで、涼しくなってくる夕方は混み合う可能性もあります。時間に余裕をもってでかけましょう。

 

住所:京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上149

電話:0774-88-3601

大阪方面から

  • 名神高速→大山崎JCT→京滋バイパス(10分)→宇治西IC→国道(30分)
  • 近畿自動車道~第二京阪→枚方学研JCT→国道(40分)

名古屋方面から

  • 名神高速→瀬田東JCT→京滋バイパス(10分)→南郷IC→国道(20分)
  • 東名阪自動車道→亀山JCT→新名神高速(30分)→信楽IC→国道(30分)

2位 電車→バス→タクシー

タクシーで正寿院へ

京阪バスは30~1時間に1本なので、必ず時間を確認してから行きましょう。

京都京阪バスの経路・時刻表検索はコチラからhttps://busnavi.keihanbus.jp/pc/route

 

「維中前」バス停は、プレハブの待合室があり、他の車が止められるようなスペースもあります。

わたしが行ったのは、平日の午後2時頃でしたが、3台くらいのタクシーが止まっていました。

あとに書いてあるコミュニティバスも同じバス停から出るのですが、タクシーの運転手さんたちから、「コミュニティバス降りてからもけっこう歩くよ~」「暑いよ~」「みんなで乗ったらそんなに高くないよ~」とささやかれました。

実際そうだと思うので、グループで行かれる場合は、素直にタクシーに乗って問題ないと思います。

わたしが行ったときは、2人組で来ている人たちが何組かいて、タクシーの運転手さんが「あなたたち一緒に乗ったら?」と言ったり、自分たちで「相乗りしませんか?」と相談して乗ったりしている人たちもいました。

相乗りに抵抗がない方は、そういう選択肢もありますね。

 3位 電車→タクシー

タクシー

●かかる時間:30

●かかる金額:55006000円(NAVITIMEによる予想料金https://www.navitime.co.jp/taxi/

正寿院までのタクシー料金目安

  • JR宇治駅:5500
  • 近鉄新田辺駅:5680
  • 京阪宇治駅:5590

タクシー会社の観光プランもおすすめ

タクシー会社による観光プランもあるようです。

加茂タクシー株式会社http://kamotaxi.co.jp/kankou/

「宇治田原町観光コース」Bコース:正寿院観光ルート
  • 所要時間:2時間
  • 料金:7560/台。4人での利用なら、1890/
  • ルート:JR宇治駅、京阪宇治駅、JR新田辺駅、近鉄新田辺駅から選んだ出発駅→正寿院→永谷宗円生家→高田泉園→出発駅に戻る

グループで行く場合なら、これはおトクだな~と思いました! ぜひ利用してみたいです!

4位 電車→京阪バス→コミュニティバス→徒歩10分

正寿院へのアクセス方法

お金はないけど、時間はある! ぼちぼち待てる! という人用。

わたしは実際これで行きました。

 

コミュニティバスの時刻表はコチラ。http://shoujuin.boo.jp/?page_id=8

本数が限られているので、必ず時間を確認してから行きましょう。

毎日、行きは1便、帰りは2便、正寿院前まで運行している便もあります(それ以外は、バス停から徒歩約10分)

  • 行き:【平日】14:25発、【休日】14:05
  • 帰り:【平日】12:54発、14:46発、【休日】12:39発、14:26

 

維中前のバス停で、約15分待ちました。

プレハブの待合室(クーラーは効いていませんでした。それでも屋根があるだけでだいぶと違う)があったので、そこでコミュニティバスを待つことができます(自動販売機もあり)。

ただ、タクシーの運転手さんの「タクシー乗っちゃいなよ~」という誘いにはだいぶ心を動かされそうになりました。

 

このコミュニティバスは、地域の方たちが買い物などに利用している感じのマイクロバスでした。

定員は13とのことです。

わたしたちが行った平日の昼間は、地域の方が23人ほどしか乗っていませんでした。けれど、もし観光客でいっぱいになってしまって、地域の方が利用できないことを考えると、タクシーを利用するほうがいいのかも、と思います。

 

奥山田のバス停からは、川沿いのコンクリート舗装された坂道を登っていきます。

京都市内とくらべると、ずいぶん涼しく感じて、吹き抜ける風が気持ちよかったです。川の向こうには緑が広がっていました。一本道なので、迷うことなく10分ほど歩いたら到着です。

5位 電車→京阪バス→うじたわら観光周遊バス(土日祝のみ)→徒歩20

正寿院へのアクセス方法

うじたわら観光周遊バスは、今年(2018年)3月から運行されている観光周遊バスです。

正寿院だけでなく、宇治田原町のほかの観光名所もめぐることができます。

うじたわら観光周遊バスに関してはこちらhttp://www.town.ujitawara.kyoto.jp/0000001663.html

うじたわら観光周遊バス

●運行日:土曜・日曜・祝日(お盆期間含む)

●運賃:無料

●運行ルート:維中前~宇治田原町総合文化センター~禅定寺~猿丸神社~湯屋谷会館(永谷宗円生家)~奥山田会館(正寿院)~茶屋村(遍照院)

●時刻表

【行き】維中前→奥山田会館

1便(1000発、10:26着):26

2便(11:00発、11:51着):51

3便(14:30発、15:21着):51

 

【帰り】奥山田会館→維中前

1便:10:33発、10:59着(26分)

2便:11:58発、12:49着(51分)

3便:15:28発、16:19着(51分)

4便:16:38発、17:04着(26分)

無料なのはありがたいことですね。

ただし、行き帰り含めて7便ですし、便によっては片道50分以上かかるものもあります

また最寄りバス停の奥山田会館からも、徒歩で20かかります。

たまたま時間が合い、時間に余裕があって、体力にも自信がある人はチャレンジしてみるといいかもしれません。

 

公共の交通機関で正寿院に行くときの持ち物・注意点

  1. お昼をはさむときは、お昼ごはんの時間に注意
  2. 必ず飲み物を持っていこう
  3. 汗ふきタオルは必須。涼しい恰好がおすすめ

 

正寿院までは、片道1時間半程度かかります。

往復で3時間、中で過ごす時間を考えると、4時間程度かかるかと思います。

ですが、正寿院の近くには、食事をとれるようなお店はない、と言っていいです。

ただでさえ暑い夏の時期、熱中症で倒れてしまうことのないように、お昼には戻ってこれるよう午前中早くに行くか、お昼ごはんをとってから行くのがおすすめです。

 

また、正寿院ではお茶を出していただけましたが、近くに気軽に飲み物が買える自動販売機なども見かけませんでした。

「維中前」のバス停には自動販売機があったので、そちらで買っておくといいでしょう。

 

 

正寿院と「風鈴まつり」の魅力

散華(さんげ)がかわいい

これは「風鈴まつり」のときに限りませんが、拝観料を納めた際に、散華をいただきました。

散華(さんげ)とは、仏教で仏を供養するためにまいた花のことを指します。もともとは蓮の生花を使っていたものが、蓮の花びらをかたどった紙を用いるようになったそうです。

全然信心深くないわたしですが、これはほんとうにかわいい! 集めたくなる気持ちもとてもよくわかります。

わたしは友人と2人で行ったのですが、二人とも違うデザインのものをいただけました。 

冷たいお茶とかわいいお菓子

暑い中汗をかきかき、やっと到着。拝観料を納めたら、隣の本堂に案内してもらいました。

詰めたいお茶と、かわいいお菓子! すべてがかわいい!!

涼しい風に吹かれながら風鈴の音を愛でる

本堂には、境内を眺められる向きに、テーブルと座布団が置いてありました。

風鈴を眼で楽しみながら、ちりちりという涼しげな音を楽しむ。時折すうっと入ってくる風がなんとも心地よくて、いつまででもいられそうな空間でした。

なんだかこころまですーっと軽くなるような、すてきな時間をすごせました。

 

日本各地の風鈴も

 本堂のなかにも、日本各地の風鈴が飾ってありましたよ。

 

正寿院のその他の見どころ

客殿 則天の間には、猪目窓(いのめまど)と160枚の天井画があり、この客殿は、自然に身体を委ねて川や風、鳥のさえずりなどの音を聞いて、私たち人間も我を忘れ、自然の一部であることに気づける場所であってほしいとの願いから、則天去私の一言から則天の間と名付けられています。

正寿院HPより引用

天井画

本当にかわいい! 全部を写真に収めたいくらいです。

猪目窓(いのめまど)

有名なハートの窓。もちろん記念写真も撮ってもらいました。

 

まとめ:フォトジェニックなだけじゃない!!! 今年もまた行きたい!!!

友人に誘われたときは、「ああ、なんかインスタに載ってるやつでしょ」「わたしそんなに写真とか興味ないしなあ」「遠いし、アクセス悪いし、わざわざ行かなくても……」と思っていました。

でも、実際に行ってみた感想は、「遠いけど、行ってよかった! また行きたい!!」でした。

かわいくてフォトジェニックなものがたくさんあるだけじゃではなくて、お寺独特のしんとした空間、静かで、真っ青な空の下に風鈴のちりちりという音だけが聞こえて。心のなかまで静かになるような、すがすがしい体験でした。

またぜひ行ってみたいです。

 

この記事が少しでも参考になるとうれしいです。

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