『坊っちゃん展』@愛媛県美術館に行った感想をレポート。素人でも楽しめる注目ポイントまとめ

『坊ちゃん展』@愛媛県美術館に行ったレポート


今年2018年6月30日から開催中の『坊っちゃん展ー祖父江慎・梅佳代・浅田政志・三沢厚彦ー』にはもう行かれましたか?

 

夏目漱石の小説『坊っちゃん』を軸に、道後オンセナート2018にも参加中の4人、ブックデザイナーでもある祖父江慎さんが全体のアートディレクションを務め、写真家の梅佳代さん、浅田政志さん、彫刻家の三沢厚彦さんの作品が並びます。

愛媛県松山市にある愛媛県美術館で開催中です。

ミノリ
こんにちは! 松山在住のブロガー、ミノリ(@kisa_minori)です!

行ってみた感想を一言でいうと……

もう1回行きたいくらい楽しかった!!!

 

写真も芸術も何にも分からない素人でも、小説『坊っちゃん』をちゃんと読んでいなくても! とっても楽しめる企画展でした!

今回はそんな素人目線で楽しんだ、おすすめポイントを紹介していきます。

 

撮影OKだった作品の写真も載せています!

 

『坊っちゃん展』に行ってみようかな~と考えている方の参考になるとうれしいです。

 

『坊っちゃん展ー祖父江慎・梅佳代・浅田政志・三沢厚彦ー』とは?

愛媛県美術館で開催中の『坊ちゃん展』のチケット

「道後オンセナート2018」の参加作家の内4名が、夏目漱石の『坊っちゃん』を軸にその魅力を存分に発揮します。斬新な切り口で『心』を発表した漱石愛に溢れる祖父江慎は、本展全体のディレクションも務めます。写真家の梅佳代は、市内の中学校の野球部男子生徒を「坊っちゃんたち」として活き活きととらえ、同じく写真家の浅田政志、また彫刻家の三沢厚彦は『坊っちゃん』と漱石の世界をユーモラスに愛らしく表現します。漱石・子規関連資料も合わせ、これまでにない「坊っちゃんワールド」をお楽しみください。
*会期中、一部展示替えがあります。

愛媛県美術館HPより引用

『坊っちゃん展』概要

  • 会期:2018年6月30日(土)~9月2日(日)
  • 開館時間:9:40~18:00(入場は17:30まで)
  • 休館日:月曜日。ただし、7/2(月)、7/16(月・祝)、8/6(月)は開館。翌日火曜(7/3、7/17、8/7)が休館
  • 会場:愛媛県美術館(愛媛県松山市堀之内)新館2階常設展示室(会場へのアクセスは別に記載しています↓)
  • 観覧料
当日券 前売り券
一般 1,200円 1,000円
高大生 900円 700円
小中生 500円 300円

※団体(20名以上)・高齢者(65歳以上)は前売料金で当日入場可。

※障がい者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料です。

※観覧券半券でコレクション展も観覧できます。

関連イベントなども行われているので、くわしくは、愛媛県美術館のHPをご確認ください。

 

『坊っちゃん展』@愛媛県美術館に行ってきた感想

『坊ちゃん展』開催中の愛媛県美術展

愛媛県美術館(新館)の入り口

ここからは、わたしが実際に『坊っちゃん展』に行ってみた感想を書いていきます。

展示の順は、ザックリ分けると次のような感じです。

展示の流れ

梅佳代さんブース

   ↓

浅田政志さんブース

   ↓

祖父江慎さんブース

   ↓

夏目漱石と正岡子規の直筆資料や『坊っちゃん』関連資料

   ↓

三沢厚彦さんのブース

それぞれのブースが、温泉の女風呂・男風呂ののれんで分けられていて、道後オンセナート2018とのコラボ感がありました。

 

『坊っちゃん展』 梅佳代さんブース

写真家、梅佳代さんと言えば、『男子』シリーズでも有名ですよね。

「男子」「女子中学生」シリーズでは、キヤノン写真新世紀連続受賞されています。

 

今回の『坊っちゃん展』では、道後温泉を舞台に、地元・松山の男子中学生たちの写真が展示されていました。

おだやかな愛媛の土地柄もあるのでしょうか、まだ子どもらしさが多分に残る男子中学生が、ふとした瞬間に見せる、大人になりかけている顔。

 

そうか、男子中学生って、「坊っちゃん」か

と、これを書いている今になって思い至りました(笑)

 

「ほんとに男子ってあほだよね!」と思わせる姿。

さすが男子を撮らせたら右に出るものはいない、梅佳代さん、という感じでした。

 

男子中学生たちが、浴衣を着ているのに、白い靴下・白い運動靴スニーカーではない)を履いているのが、なんとも言えないアンバランスさで、まさに中学生男子、って感じがして好きでした。

しかし、男子中学生たちがたわむれている写真を見て、「かわいいな~」と思うなんて、わたしもおばさんになったものだ……

 

『坊っちゃん展』 浅田政志さんブース

浅田政志さんは、ご自身も被写体となった家族写真集『浅田家』で第34回木村伊兵衛写真集を受賞されている写真家さんです。

浅田さんのブースは、

写真文章

漱石の時代現代

架空の世界現実

がすべて組み合わされて表現されているようで、とっても興味深かったです。

 

たとえば、壁に『坊っちゃん』が旅館に泊まるシーンの小説の一節が書かれている作品がありました。

そこにある写真には、現代の道後温泉のホテルの受付でほほ笑む女性が。

かたわらには、『坊っちゃん』の時代の本物の入湯券も展示されていました(ここはちょっと記憶があいまいです、すみません)

 

また、写真の端に写っている、旅館の入り口によくある掲示には、「祖父江さんを囲む会」「浅田家御一行様」の文字が。

思わず、ふふふと笑ってしまいました。

 

他にも、「伊予鉄道乗車券」や、赤シャツが読んでいた「帝国文学」の本物が展示してあったり。

かと思えば、愛媛県のご当地キャラクター「みきゃん」も顔をのぞかせていたり。

愛媛県美術館で開催中の『坊ちゃん展』の浅田政志さんの写真

撮影OKだった作品その①

愛媛県美術館で開催中の『坊ちゃん展』の浅田政志さんの写真作品

撮影OKだった作品その②

『坊ちゃん』を読んだことのある人なら、「ああ、あの場面の!」となること間違いなしですし、わたしのように不勉強でも、そのシーンの文章が抜粋されているので、十分楽しめます。

 

『坊っちゃん展』 祖父江慎さんブース

アートディレクター、ブックデザイナーの祖父江慎さん。

夏目漱石が大好きなのだとか(これは知らなかった!)

祖父江さんのブースは大きく3つに分かれていました(名前はわたしが勝手につけています)

  • 100年の「坊っちゃん」の顔
  • 『坊っちゃん』手書き原稿原寸大全部見せ
  • 『坊っちゃん』の出版の歴史

100年の「坊っちゃん」の顔

すっごくおもしろかったのが、この1918年~2017年までに描かれてきた「坊っちゃん」の顔が勢ぞろいしているコーナー。

坂本九舘ひろし郷ひろみから嵐の二宮和也まで、実写化された作品あり、

モンキーパンチわたせせいぞう江川達也東村アキコ(すべて敬称略)まで、さまざまな漫画家の方たちも「坊っちゃん」を描いています。

 

優男風の「坊っちゃん」あり、太眉の精悍な顔つきの「坊っちゃん」あり。

それだけ『坊っちゃん』は愛されてきたんだなあ、と感じました。

愛媛県美術館で開催中の『坊ちゃん展』の展示の説明

パネル1枚1枚はそんなに大きくも分厚くもないので、イメージです。

正方形のパネルの、左側から見ると、年号、右から見ると作者・演者の名前が書いてあって、あっちからもこっちからも楽しめました。

 

『坊っちゃん』手書き原稿原寸大全部見せ

今ならパソコンがあるわけですが、もちろん全部手書き。

意外とかわいらしい感じの字を書くんだなあ、とか、こんな細かいところまで直してるんだ! なんて、いつまででも眺めてしまいそうでした。

 

『坊っちゃん』出版の歴史

坊ちゃんが最初に出版されてから、最近まで、出版された年と、その時の時代背景、実際に印刷されたページ実物の本まで合わせて展示されていて、祖父江さんの漱石愛の尋常じゃない深さを感じます。

 

年代を追って、壁に沿ってぐるぐる回りながら見ていくと、時の流れがわけわからなくなりました(影響を受けやすい)。

 

大正12年の関東大震災の後には、誤植のあるものが使いまわされたとか、昭和19年には、戦地に兵隊さんが持っていけるよう小さい文庫本が発売されたとか、あらゆるものは時代の影響を受けているんだなあと思わされました。

 

びっくりしたのは、大正11年には、英訳の「坊っちゃん」が出ていたこと!

見開き左側が英語、右側が日本語(横書き)となっていました。

さすが英文学者だった漱石、ということなのでしょうか。

 

『坊っちゃん展』三沢厚彦さんブース

わたしは三沢さんの作品はシロクマのものしか知らなかったのですが、今回はネコの彫刻がたくさん。

今にも動き出しそう、動く前に一瞬止まるあの感じがどの作品からも感じられました。

個人的に猫がとても好きなので、たのしかったです。

 

『坊っちゃん展』開催中 愛媛県美術館へのアクセス方法と駐車場

住所:〒790-0007 愛媛県松山市堀之内

電話:089-932-0010

車で行く場合

県庁西駐車場が利用可能(2時間無料)

松山空港からは、車で約20分

 

公共の交通機関を利用する場合

〇JR松山駅から:道後温泉または松山市駅行きの市内電車(路面電車)で5分。「南堀端(愛媛県美術館前)」下車、徒歩1分。

〇伊予鉄松山市駅から:徒歩5分

 

最寄り駅は南堀端駅ですが、松山市駅から行く場合は、徒歩でも5分程度

駅から美術館に向かう一本道の西側の歩道は屋根があるので、雨の日もあまり濡れる心配なく行けます

 

おまけ

『坊っちゃん展』のチケットで、1階で別に開催されているコレクション展も同時に楽しめました!

(コレクション展のみの観覧料は大人300円、高大生200円、小中生・高齢者は無料)

いろいろな作品があったのですが、わたしが特にうれしかったのは、

星新一×真鍋博=本、ふたりの仕事

中学生の頃、星新一のショートショートにはまっていた時期があり、真鍋博さんの挿絵もとても印象的だったのを覚えています。

 

たくさんの原画が展示されていて、これのためだけでも来たかいがあったな~と思いました。

補足

『坊っちゃん展』は9/2までですが、コレクション展は8/19(日)までです。

お出かけの方はお間違いのないようにご注意ください!

 

まとめ

『坊っちゃん展』の魅力

  • 松山のいまを生きる「坊っちゃん」たちである男子を撮った梅佳代さん
  • 写真と文章、漱石の時代と現代、架空の世界と現実すべてが交錯する浅田政志さん
  • 漱石愛が深すぎる!! ブックデザイナーの本気を見た祖父江慎さん
  • 漱石の愛した猫がいまにも動き出す! 三沢厚彦さん

 

あーたのしかった! 愛媛に住んでてよかった!

もっとたくさんの人にも来てもらいたいな、と思いました。

 

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ミノリ
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