あなたは、日記をつけたことがありますか?
文章を読んだり書いたりすることは好きだし、今度こそ日記をつづけよう! そう思うのに、数週間も続けばいいほう。
ほぼ日手帳にも憧れるけど(もしくは実際に買ってみたけど)、1日1ページの圧力に負けて、いつの間にか書かなくなってしまう。
わくわくした気持ちで始めた日記だったのに、続けられない自分の意思の弱さに嫌気がさす。
それに、自分の気持ちをさらけ出した日記って、恥ずかしくて読めなくて、あとで勢いで捨ててしまったりする。数年経って、ああ、取っておけばよかったなあ、なんて。
これは全部数年前までのわたしのことなんです。
そんなわたしですが、1年も日記が続いているんです! これは初めてのこと!
読み返すと、1年前はこんなことがあったんだなあと楽しい気持ちになることばかり。
こんなふうにわたしが変わったのは、「10年メモ」と、そのちょっとした使い方のコツだけ。
3日坊主のわたしが、10年なんて!
と思わずに、まずはどんなものか紹介させてください。
あなたの毎日が、今よりちょっと楽しくなること保証します。
「10年メモ」とは?
わたしの2017年版。表面が毛羽立っていますがお気になさらず。
これからの10年、きっとたくさんのことを
忘れてしまいます。いま、書きとめておきたいことはありませんか?
日記や備忘録など、用途を問わずお使いいただけます。
未来の自分や家族への手紙としても。
空欄もひとつの記録──ご自分のペースでご活用ください。
10年メモは、nu(エヌユー)から、2012年より毎年発売されています。
2018年版で7年目。
わたしが持っているのは、1年前の2017年版の「ネイビー」です。
ほかにもレッド、プレーン、グリーン、ネイビー、ブルー(2018年新色!)と好みに合わせて色を選べます。
- 2018年版は、4月始まり/3000円+税
- 2017年12月15日発売/全816p/10年日記/B6判変型(135×175×42mm)
辞書ほどの分厚さ!
創業90年の老舗製本所「松岳社」(http://www.shogakusha.co.jp/)による丈夫な糸がかり製法で作られています。
わたしの持っている2017年版。中身はこんな感じ
1か月のページには、結婚した月のみ、お互いへのメッセージを書いています。初心に戻れていいな、と思っています。
わたしはうまく使えていませんが、年間リストもついています。
10年メモを手にとることができる取扱店についても、nuのページを見てみてください。
「10年メモ」をおすすめする理由
重厚感のあるシンプルなデザイン
わたしが最初にひかれたのは、そのデザインです。
たしか、京都の恵文社一乗寺店で見かけたのが最初だったと思います。
部屋にポン、と置いてあるだけで、なんだかおしゃれな雰囲気。
ああ、10年メモをつけてるわたしっておしゃれ……という気分に浸れます、きっと。
1年ごとの変化を感じられて、日々がさらにいとおしくなる
1年つけると、前の年の分が読めるようになります。
そのときは変わりばえのない、ふつうの1日だった、と思っていたとしても、振り返ってみると、その1日いちにちが積み重なって、今の自分につながっているんだなあ、としみじみと感じられます。
あのとき、全然ダメだ! って思っていたけど、わたしけっこうがんばってたじゃん! なんて思えたり。
だとしたら、今日のわたしもそんなに悪くないかな、と日々がいとおしくなってくるんです。
1年分のスペースが狭い
わたしがいちばん気に入っているのは、このスペースの狭さです。
たとえば、晩ごはんのメニューを書いたら、それでだいたい埋められてしまうくらい。
日記に苦手意識のあるわたしは、バーン! と広いスペースを与えられると、何を書いていいのかわからなくなってしまうんです。
でも、10年メモはその心配にはおよびません。
ああ、もっと書きたかったなあ、くらいがちょうどいい。
もしもっと書きたかったら、別のノートに続きを書いたっていいんですから。
「メモ」という名前の気楽さ
上に書いたこととも共通しますが、「さあ! 日記を書こう!」と思って失敗する人って、根は真面目で、完ぺきにやりたいっていう気持ちがつよい人なんじゃないかな、と思うんです。
そうじゃなかったら、日記が続かない、なんてことで悩んだりしないはずですから。
「日記」だと思うと、身構えてしまうんだと思います。
でも、これはただの「メモ」。ちょっと書いておくだけ。
そう思うことで、日記に向かうハードルがぐっと下がって、逆に続けやすくなるのです。
3日坊主のわたしが1年間日記を続けることができた理由
客観的な事実だけを書く
わたしは、気持ちを赤裸々に書いて、恥ずかしくなって捨ててしまう、っていうのを子どもの頃から何度も繰り返してきました。
だから、今回は決めたんです。恥ずかしくなることは書かないって。
ここで参考にしたのが、沢村貞子さんの献立日記です。
ただ、毎日の献立だけが書いてあるだけなのに、じっくりと読んでしまいます。
記録って、それだけですごい魅力があるんだなあ、と思ったのです。
だから、わたしは毎日客観的なことしか書かないことにしました。どこに行った、何を食べた、くらい。
気持ちを書くこともありますが、「楽しかった」「悲しかった」くらいの一言にとどめるようにしています。
もしあとから捨ててしまいたくなるようなことは、それ用に別のノートを用意しておけばいいんです。
10年メモは、あくまでずっと残しておくためのもの、と大事にしています。
毎日書かなくてもいいと思う
それじゃあ日記じゃないじゃん! と思うかもしれませんが、別にいいんです。
小学生の日記ではないから、誰かにチェックされることもありません(夫には、いつでも読んでいいよ、と言っていますが、特に興味がないらしく、読んでいるところは見たことがありません)
わたしはだいたい1週間~10日くらい経って、あ、そろそろ書かないと忘れる、と思ったときに書くようにしています。
思い出せない日があっても気にしない
退職前に忙しくて、メモをつける気にもならなくて、1か月くらい放置したことがあります。でも、そのときにも、わたしはメモをつけるのをやめようとは思いませんでした。
1年続けば、これは財産になるって思っていたからです。
手帳を見たり、とっておいたレシートを探しても思い出せなかったら、もう諦めます。
だから、わたしの去年の日記には、けっこう「日勤」「夜勤」「休み」とだけ書いてあるページがあります。
でもいいんです。そのときは、忙しくてメモを書く余裕もなかったんだな、とそれすらも貴重な記録だと思っています。
1年続いたときのことを思い浮かべる
わたしが10年メモをつけ始めたのは、夫と入籍した日からです。
なので、このメモは、わたしたち夫婦と一緒に歩んでいくんだ、と思っています。
1年続けば、わたしたちの歩んできた足跡になる。1年後のことを思い浮かべると、続けよう、という気持ちになれました
消してあるところは夫の名前です
日記は、来年のわたしへのプレゼント
これは1年経ってから思ったことですが、1年前のページを読むと、そのときはなんてことないことを書いていただけなのに、すごくその日々がいとおしくなるんです。
そうしたら、今日書いているこのことも、また大切な日になるんだなあ、と思うと、毎日がいとおしく、また来年の自分へプレゼントを残しているような気分になれるのです。
最後に
10年メモへのわたしの愛をつづってきました。
わたしは結婚記念日からつけ始めましたが、自分にとっての何かの記念日につけ始めるのがおすすめです。そうしたら、きっと、その記念日がさらに楽しみになります。
もう少ししたら子どもが生まれる、友だちにもプレゼントしようかな、なんて思ってもいます。
泣くしかできなかった赤ちゃんが、9歳になるまでのすべてが詰まった1冊ができると思うと、今からわくわくしてしまいます!
あなたなりの10年メモの使い方を考えてみるだけでも、毎日が少し楽しくなるかもしれません。
nuのウェブサイトには、他のひとの使い方が紹介されています。これを読んでいるだけでも楽しいです。 「あの人の10年メモ」
それでは、たのしい日記ライフを!