母が重い、苦しいアラサー女子へ。出会えてよかったマンガをおすすめします

逆プロポーズで泣く


あなたは、お母さんと仲がいいですか? ひとりで、苦しい思いをしていませんか?

 

ひどい虐待を受けた人がいることを考えたら、わたしなんか全然マシだ。

母が重いなんて、苦しいなんて、そんなこと思ってはいけない。

 

かつてのわたしのように、それでも苦しくてたまらないあなたに、あるマンガを紹介したいと思って、この記事を書きました。

 

マンガなんて、と思わないで。

わたしはこの作品を読んで、「ああこの作品に出会えて、これまで生きて意味があった」とまで思ったんです。

 

ミニマリストのわたしが、死ぬまで手元においておきたいと思う作品です。

 

よしながふみ『愛すべき娘たち』をおすすめ

愛すべき娘たち (Jets comics)

愛すべき娘たち (Jets comics)

よしながふみ と聞くと、「大奥」「きのう何食べた?」を思い出す方が多いかもしれませんね。

BL作品が多いことでも知られる作者ですが、この作品は、全編女性が主人公となっています。

「女」という不思議な存在のさまざまな愛のカタチを、静かに深く鮮やかに描いた珠玉の連作集。オトコには解らない、故に愛しい女達の人間模様5篇。 2003年12月刊。(白泉社HPより)

とありますね。白泉社HPでは試し読みもできるようです。

 

コミックス裏表紙には、

「娘と母、娘と祖母、母と祖母

男女の愛、肉親の愛、学友の愛

双方向の愛、一方向の愛、全方向の愛」

と書かれています。

 

5篇からなり、それぞれの登場人物が少しずつ関連していくオムニバス作品です。

どの短編もすばらしいですが、今回は、第1話と最終話に出てくる親子について書いていきます。

 

『愛すべき娘たち』第1話・最終話のあらすじ

第1話のあらすじ

主人公は、30歳の如月雪子。

職場恋愛をする恋人がいるが、12歳の時に父を亡くしてからずっと、美しい母・麻里と二人で暮らしてきた。

母・麻里は50歳をすぎ、癌で倒れるが、手術は成功。

「いつ再発するかしれないんだもの」「もうお母さんこれからは自分の好きに生きていく事にしたわ」「なのでお母さん再婚したのよ」と告げられる。

母の再婚相手は、俳優志望の元ホスト、雪子の3つ年下の美青年で……というお話し。

 

最終話のあらすじ

雪子の母・麻里は母親のことを嫌っている。

子どものころから「ニキビだらけ」「ガリガリのやせぎすで胸もぺちゃんこ」「おまけに出っ歯」と言われ、弟の努のほうが可愛がられて育ってきたからだ。

麻里は、そんな母を反面教師にして、雪子を育ててきた。

実は、麻里の母が娘を可愛いといわなかったのには理由があって……というお話し。

 

『愛すべき娘たち』 母というものは、一人の〇〇な女のこと

 

わたしが心揺さぶられたのは、母の再婚相手である健のセリフです。

 

「分かってるのと

 許せるのと

 愛せるのとは

 みんな違うよ」

 

わたしは、このセリフを読むために、このマンガを読んできたんだなあと思いました。

 

娘として母親と接するとき、母親を反面教師にすることは、きっとよくあることだと思います。

尊敬する人は両親です、とか、「お母さんみたいな母親になりたい」という方もいますが、皮肉とかではなくて、そう思えることは、本当にすてきなことだと思います。

自分もそんなふうに真っ直ぐに成長できていたなら、と思います。

 

個人的なことを書くと、わたしの母親も、雪子の母のように、自分の母親を愛することができない人でした。

そして、同じように、自分の母親を反面教師にして、わたしを育ててきました。

 

「おばあちゃんは、こうだった」「おばあちゃんは〇〇してくれなかった」。

母が祖母に育てられて、辛かったこと、傷ついたこと、祖母への強い負の感情を、幼いころから何度も聞かされて、わたしは育ってきました。

 

「お母さんとミノリちゃんは仲良しだよね?」「おばあちゃんとお母さんとは違うよね?」いつもそんなふうに言外におどかされているような気がした。

 

お母さんは、かわいそうな人。

母と娘の愛情を知らない人。

それをやり直してあげられるのは、娘であるわたしだけ。

わたしはお母さんを傷つけちゃいけない。お母さんを守ってあげなくちゃ。

 

「ミノリちゃんは、お母さんを傷つけたりしないよね?」

そんな無言の圧力を感じて、反抗期もなく成人しました。

 

お母さんが、おばあちゃんとの関係で、傷ついたことはわかる。

そうでない関係をわたしと築きたいこともわかる。でもわたしは苦しい。

お母さんのこと大好きだけど、ずっと好きでいたいけど、それでも苦しくてたまらない。

わたしの苦しみを、お母さんに知ってほしいけど、お母さんにだけは、知られたくない。

 

そう思っていたときに、このマンガに出会いました。

母は母で傷ついたし、わたしはわたしで傷ついた。それが分かっているだけでいいいじゃないかと思ったんです。

これから先も、もしかしたら許せないかもしれない。

それでも愛せるかもしれないし、一生できないかもしれない。

 

母もわたしも、不完全な一人の人間で、愛すべき娘のひとりなんだと思えたとき、心から重しがとれたように感じたんです。

 

最後に

健のこのセリフに至るまでのストーリーがありますし、わたしの文章では素晴らしさがまったくもって伝わらないので、ぜひマンガを手にとって読んでみてください。

わたしの過去の話を書いてしまいましたが、マンガ自体はそんな重苦しい話ではなく、そこはさすが、よしながふみ先生。くすっと笑える箇所もたくさん。

わたしが今回取り上げた以外の短編も最高です。人を好きになるってなんだ、女が働くって、生きていくってなんだ、ってたくさん考えるきっかけになる作品です。

他にも、わたしが読んで気持ちが楽になった本はこちらです。

母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き

母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き

母がしんどい

母がしんどい

これからも、偏愛する作品を紹介していけたらと思います。

それではまた~

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