今回、内定を受けた後に、健康診断を受けてくるよう言われました。
就職・転職前に、健康診断の結果の提出を求められる人も多いのではないでしょうか。
- そもそも、なぜ健康診断を受ける必要があるの?
- 健康診断はどこで受けられるの?
- 保険証は必要?
- 健康診断っていくらくらいかかるもの?
- どれくらいで結果が出るの?
- 実際の流れや、かかる時間ってどれくらい?
- 健康診断を受けるときの注意点は?
と疑問がわき出てきたんです。
看護師でもあり、実際に健康診断を受けてきたわたしが、どどんとお答えします!
就職・転職時に健康診断を受ける必要がある理由
雇い入れる側に、労働者に対して医師による健康診断を行う義務があるからです。
具体的には、「労働安全衛生規則」の第43条に「事業者は、常時使用する労働者を雇い入れるときは、当該労働者に対し、医師による健康診断を行わなければならない」と書かれています。
正社員はもちろん、一定の条件を満たす契約社員やパート、アルバイトもこの「常時使用する労働者」に含まれるんですね。
健康診断を受けられる場所
原則、どこの病院やクリニックでも健康診断を受けることは可能です。
ただし、検査項目に胸部X線検査が含まれている場合は、要注意です。
小規模のクリニックなどでは、X線撮影機がない場合があるからです。
そのため、総合病院や健康診断を主に行っている施設で受けるか、近くの内科などで受けたい場合は、検査項目を確認して事前に問い合わせるといいでしょう。
また、施設によって予約が必要なところと、不要なところがあります。
予約が必要かどうかも合わせて確認しましょう。
就職・転職前の健康診断にかかるお金
事前にネットで検索したところ、5千円~1万円前後のところが多いようでした。
健康診断を主に行っている施設だと、金額が安いことが多いとの情報を入手。
わたしが行った施設では、4,248円で済みました。
(血液検査なし、胸部X線画像での肺がん検査も含む。これがなければ3,600円台とのこと)
検査の内容はどこでも変わらないから、どこで受けるかは重要かも!
就職先によっては、健康診断にかかった費用を出してくれるところもあるようです。
その場合はしっかり領収証をもらってなくさないようにしましょう!
健康診断を受けるのに、保険証は必要?
保険証は不要です。
なぜなら、この健康診断は保険適用ではなく、自費になるからです。
健康診断を受けるときには必要ないとわかると安心ですね!
実際に就職前の健康診断を受けてみた!
健康診断を受けた場所
わたしが今回健康診断を受けたのは、愛媛県総合保険協会です。
この施設を選んだのは、次の理由からです。
- 健康診断を主に行っている施設のため、流れがスムーズでサクサク進むのでは? と思ったから
- ネットで、健康診断専門のところのほうが金額も安いと書いてあったから
- 家から徒歩圏内
この選択はよかったと思います!
一般的な内科などでは、何か治療が必要な症状の方が来るのが前提なので、重症の方がいれば、順番が前後し、待ち時間が長くなる可能性があります。
また、風邪や感染する病気の方が来ていたら、うつってしまう可能性もゼロではありません。
健康診断を主にしている施設であれば、健康な人が来ている前提ですから、問診などもサクサク進んですごくスムーズな印象でした!
あなたがお住まいの都道府県にも同じような施設があると思うので、調べてみてくださいね!
わたしが受けた健康診断について(流れ、検査にかかったお金・時間、結果が出るまでの時間)
わたしが受けた健康診断についてザックリまとめてみます!
- 健康診断の流れ
- 受付
- 尿検査
- 問診
- 血圧測定
- 胸部X線検査
- 身長・体重測定
- 聴力検査
- 視力検査
- 医師の診察
- 会計
- 金額: 4,248円(血液検査なし、胸部X線画像での肺がん検診含む)
- かかった時間: 約30分
- 結果が出るまでの期間: 1週間(肺がんの診断不要の場合、当日渡し可)
受付
わたしが行ったところは、予約不要でした。
受付で「就職前の健康診断を受けに来ました」と伝えました。
内定先から、健康診断の所定の様式を渡されていたため、その用紙を提出。
名前や住所、電話番号、前の職種や就業期間なども記入しました。
特に所定の様式や検査内容が指定されていない場合は、一般的な内容での検査を行って、診断書を出してもらえるそうです
ここで少しイレギュラー? なことが発生(読み飛ばしOK)
わたしが提出した用紙には、X線検査の結果の記入欄に「結核・肺がん」を記載されていました。
確認してもらうと、CT検査・喀痰検査などのいわゆる「肺がん検診」は必要ないけれど、医師2人でX線画像を確認するため、肺がん検診としての料金の支払いが必要とのこと。
肺がん検査が必要ない場合より600~700円プラスでかかり、診断書を出すのにも1週間必要と言われました(結核のみでよければ、当日渡しが可能とのこと)。
尿検査
尿検査用のカップを渡されます。
トイレで採取したら、そのままトイレの奥に検査室とつながっている窓があったので、そのまま提出します。
窓は腰くらいの高さなので、うっかり看護師さんと目が合う可能性もなし(なんとなく恥ずかしいですよね)。
25㏄以上採らなければならなかったのですが、真夏日にでかけたので、尿量はギリギリ。
(本当は、最初と最後を捨てて、中間尿と呼ばれる尿をとる必要があります)
健康診断に行く場合は、水分をしっかりとって、直前にトイレに行くのは避けるのがベターだと思います。
問診(現病歴、既往歴、家族歴など)
看護師さんと一対一でお話しします。
最終の食事時間(尿検査や血液検査に影響が出る場合があります)の確認。
わたしは女性なので、妊娠の可能性がないか、月経中でないかなども確認されました。
(もし妊娠している場合は、胎児に悪影響を及ぼす可能性があるため、X線検査が受けられません。
また、月経中の場合は、尿検査に影響が出る場合があるので確認されます)
- 現病歴(いま治療中の病気やケガ)
- 既往歴(いままでにした大きな病気や手術など)
- 家族歴(おじいさん・おばあさんの代までがかかったことのある、高血圧や糖尿病、がんなど遺伝性のある病気)
わたしが行った施設では、パソコンの画面を一緒に確認しながら進めていきました。
血圧測定
電子血圧計で、2回測定しました。
胸部X線検査
金属製の部品などが使われているものは外す必要があります。
女性の場合はブラジャーは外します。
わたしは、金具のついていないタンクトップを着ていたので、ブラジャーだけはずしてそのまま撮影できました。
身長・体重
身長も体重も同時にはかれる機会でした。
聴力検査
1畳もないくらいの、狭い小部屋に入ります。
ヘッドホンをつけて、音が聞こえたら渡されたボタンを、聞こえているあいだじゅう長押しします。
低い音、高い音が左右から2回ずつ聞こえます。
視力検査
視力検査は、顕微鏡のような、左右の目でそれぞれにのぞき込む機械で行いました。
その機会では、0.1未満は測定できないとのこと。
裸眼、矯正(メガネ、コンタクトなど)どちらも測る必要があったのですが、わたしはド近眼で、0.1も視力がありません。
(視力検査の1番上の大きいものも見えません)
そのため、申告で0.1未満と記入するとのことでした。
0.1以上視力がある場合は、裸眼と矯正後の視力をどちらも測るそうです。
医師の診察
- 聴診器で心音と呼吸音を聴取
- 触診でリンパの腫れなどをみる
- すべての検査結果で特に異常がないことを説明される
3分もないくらいで、あっという間に終わりました。
健康な状態で行っているので、何が言われたら逆にびっくりしてしまいますね。
会計
現金で支払いました。
4,248円(血液検査なし、胸部X線による肺がん検診も含む)
結果が出るまでの期間
受付のところでも書きましたが、わたしの場合、胸部X線による肺がん検診が必要でした。
2人の医師による診断が必要なため時間がかかり、結果が受け取れるのは1週間後とのこと。
(これがなければ当日の受け渡しも可能と言われました)。
- 直接とりにくる
- 郵送代を払って、自宅に郵送
が選べました。
就職・転職前の健康診断を受けるときの注意点
ここまでちょこちょこと書いてきた注意点をまとめます!
- 健康診断の内容は、内定先によって違うこともあるため、事前に確認しよう!
- どこで健康診断を受けるかによって、かかる費用はさまざま。下調べはしっかりと!(予約が必要かどうかも)
- 尿検査:水分をしっかりとっていこう
- 視力検査:裸眼で測定が必要な場合も。眼鏡またはコンタクトケースをもっていくと安心
- 胸部X線検査 女性はブラジャーを外す必要あり。タンクトップを着ていくと安心
- 結果が出るまでに時間がかかることも。期限までに余裕をもって行こう
最後に
今回は、就職・転職前の健康診断についてまとめてみました!
行くまでは面倒だな~と思っていましたが、重い腰を上げて行ってみると、案外あっさり終わりました。
わたしが健康診断を受けたのは、変な時期だったので、人も少なかったですが、2・3月などはきっと混み合うことと思います。
なにごとも時間に余裕をもって行動することが大切ですね。
今回の記事が参考になると幸いです!