あなたは今、遠距離恋愛中ですか?
遠距離恋愛がいつまで続くか不安? 恋人の気持ちが離れていってしまいそう? 浮気されたらどうしよう……
アラサーだし、そろそろ結婚のことも考えたいけど、この人と結婚できるのかな?
夜にひとりになったりすると、いつでも恋人に会える友人や同僚がうらやましくなってしまう。
いまもそんな不安な気持ちに押しつぶされそうになっていませんか?
わたしも、当時の恋人だった夫との遠距離恋愛中は、いろいろなことが不安になったこともありました。
でも、そんなわたしでも、遠距離恋愛(直線距離で約350キロ)から、結婚することができました。
これから説明していく、9つのコツに気をつけて過ごしていた結果、その間、恋人との別れの危機はほぼゼロ。
どうしたら楽しく遠距離恋愛を続けられるのか? 結婚につなげるには?
わたしの実際の経験から、まとめてお伝えします!
過去の記事では、遠距離恋愛のメリットや、遠距離から結婚した夫に聞く男性側の意見も書いています。こちらも合わせてどうぞ!
経験者が語る! 遠距離恋愛をたのしく続けるための9つのコツ
遠距離恋愛のコツ①:「たのしく遠距離恋愛をする」と二人で決める
そんなこと? と思うかもしれません。でも、これがいちばん大切と言ってもいいと思います。
そもそもなぜ、あなたは遠距離恋愛をしようと思ったのですか?
恋愛に関する価値観は、人それぞれだと思いますが、わたしは、「たとえ離れていても、その人が自分の人生にいてくれたほうがたのしいと思うから」です。
遠距離恋愛がつらいことばかりだと思うなら、そんな悲しくてつらい思いまでして、ムリに続けることでは全然ないと思います。
「不安でいっぱいだし、別れるかもしれないけど、仕方がないから遠距離恋愛しよう」と毎日泣いているのと、
「離れてしまうのは、いろんな事情があるから仕方がない。でも、できるだけたのしく過ごそう!」と前向きでいるのと、どちらがたのしい日々を送れそうですか?
もし「遠距離恋愛する」と決めたなら。
不安になることもこれからきっとたくさんあるでしょう。それでも、「たのしく遠距離恋愛しよう」と二人で決める。
それだけで、たのしい遠距離恋愛ライフのスタートです。
遠距離閻愛のコツ②:次にいつ会えるかを決める
遠距離恋愛がなぜ不安になりやすいかというと、近くに住んでいるよりも、近い未来が想像しにくいからだと思います。
近くに住んでいれば、「今週末会おう」と気軽に言えるけれど、遠距離だとそうはいかない。
未来が決まらないから不安。ならば、自分からすすんで未来を決めていくようにしましょう。
「次はいつ会えるんだろう?」不安になるなら、さっさと決めてしまいましょう。
できたら、実際に会えたときに、次に会える時期をだいたいでいいので決めてしまうのがおすすめです。
そうすることで、「次に会えるまでの空白の時間」は「恋人に会えるのをたのしみに待つ時間」に代わります。
お互いに土日休みの会社員なら、予定を合わせるのはそう難しくないかもしれません。
もし、どちらかがシフト制なら(わたしがそうでした)、もう「ココは休み!」と先々の予定まで、決めてしまいましょう。
それすらも難しければ、「いつになったら決められそうか」を決めておく、というのでもいいかもしれませんね。
次の約束が決まっていればがんばれます。
遠距離恋愛のコツ③:連絡の手段、頻度を決める
これはカップルによって、「ちょうどいい」と感じるものが違うと思います。
よく驚かれていたのですが、わたしは結婚して同居するまで、「電話を週に1~2回」「ラインは何か用事があるとき」のみでした。
「おはよう」とか「おやすみ」などの毎日の連絡もなし(わたしが夜勤のある仕事だったのもありますが)。
それでもこのルーティンが決まっているだけで、安心感がありました。
わたしは、スマホで文章を打ち込むより、電話で直接話したほうが早いし、声を聴くと安心感があるし、スピーカーフォンにすれば、何かほかのことをしながらでもしゃべれるので、電話が好きでした。
でも、電話は苦手、という人もきっといると思います。
伝えたいのは、連絡が多いのがいい、少ないのが悪い、ということではない、ということです。
お互いが納得して、ストレスなく過ごせていることが大切です。
どちらかだけが無理をする生活は、うまく続かないと思います。
ほんとうは毎日連絡がほしいのに、無理して相手に合わせていませんか?
それなら、まずは「わたしは毎日連絡してほしい」と落ち着いていいましょう。それはあなたの希望であって、意見なのだから、遠慮することはありません。
あなたの希望を聞いて、どうするかは相手次第です。
「毎日はできない」と言うかもしれないし、「おやすみ」だけならがんばる、と言ってくれるかもしれません。
お互いがどうしたいのか、きちんと話して二人で決めていくことが大切です。
こういう話し合いは、今後ふたりの信頼や関係性を高めていく上でもとても大切なことだと思っています。
遠距離恋愛のコツ④:「恋人を信じる」と決める。「恋人が浮気しているのでは?」と想像するのをやめる
遠距離恋愛をしていて、いちばん不安になるのはここかもしれませんね。
でも、その不安な時間って、何も生み出さない時間だと思うんです。
それに、もしその恋人は、近くに住んでいたら、同棲していたら、絶対に浮気をしないのでしょうか?
SNSがこんなに広まっている今の時代、浮気しようと思ったら、いつでもどこでも浮気なんてできます。
遠くに離れていることが、浮気をする理由にはならないとわたしは思っています。
距離が離れていることくらいで、気持ちが離れてしまうなら、残念ですが、あなたとあなたの恋人はそれまでの関係性だったのだな、と思います。
どちらが悪いとかそういうことではなくて、それまでの縁だったんだな、とわたしなら考えます。
それにもし、何とか結婚にこぎつけたとして、その先に離れてしまう状況になることだって、いくらでも考えられます。出産のときの里帰り、単身赴任、親の介護など。
浮気をする人はそういうときにもきっと浮気をするでしょう。
付き合っているだけの関係のときに、「早くに分かって、傷が浅くてよかったわ」と言えるくらいの、ドンとした毅然とした態度でいつもいたほうが、あなたの魅力も上がると思います。
それから、動かせない証拠があるなら別ですが、「浮気してるの?」なんてぜったいに恋人に直接聞かないこと。その理由は3つあります。
・浮気を疑われている、と信用されていないと感じられてしまうから
・浮気をする、という選択肢が彼氏のなかに浮かぶから
・本当に浮気をしていたとしても「してるよ」と言うはずがないから
相手の浮気を疑って、たのしいことなんか1つもありません。
最初は無理にでも、「浮気は疑わない」「相手を信じる」と決めること。決心することが大切です。
遠距離恋愛のコツ⑤:自分の中で遠距離恋愛を続ける期限を決める
「さあ、たのしく遠距離恋愛を続けていくぞ!」と決心したとして、さて、いつまでがんばって続けていけばいいのでしょうか?
変なたとえですが、東大に合格するのだって、「2月の試験までがんばるぞ!!」と期限が見えているから、必死に努力を続けていけるのではないでしょうか。
この期限は、あくまで最初は、「自分の中の期限」で構わないと思います。
もちろん最初から結婚を視野に入れている場合は、相手と話し合って期限を決めるのが、いちばん好ましいと思います。
でももし、相手のプレッシャーになると思うなら、「この時期までは様子を見よう」と思っていいと思います。
ただし、「〇〇まで様子を見て、相手に動きがなかったら、自分はどうするか」というのは考えておいたほうがいいでしょう。
わたしの場合は、「3年間、遠距離恋愛をしても結婚に至らなかったら、別れて違う人を探そう」と思っていました。結果、2年半で自分から結婚を切り出して結婚に至りました。
自分で、「いつまではがんばろう! それでだめなら次に行こう!」くらいの気持ちのほうが肩の力を抜いて、恋愛を楽しめると思います。
遠距離恋愛のコツ⑥:期限までに、自分はどう変わっていたいか目標を決めて行動する
せっかく恋人と離れて、自分の時間がたっぷりあるのですから、ひとりの間だけしかできないことに没頭しましょう。仕事でも趣味でもいいと思います。なんならダイエットや脱毛でも(わたしも遠距離恋愛中に全身脱毛完了しました! これは妙案だなと自分でもほくそ笑みました)。
わたしは助産師として働いていたため、最低このくらいの経験を積んでおきたい、と考えてそれに向けて努力していました。
熱中できる何かがあれば、恋人に会いたいと寂しく思うヒマもないくらい、あっという間に日々は過ぎていきます。
上のように期間を決めていれば、集中力も高まって、パフォーマンスも上がると思います。
離れている時間を、ただの「待っている時間」から、「離れていることで自分が成長できる時間」に変換しましょう。
恋人と離れている間に、「人間として、社会人としても成長したな」と自分でも相手にも、思ってもらえるようにがんばりましょう!
遠距離恋愛のコツ⑦:男性の思考の傾向を知る
わたしがバイブルとしている本を1冊紹介します。
ジョン・グレイ著、大島渚訳『ベストパートナーになるために―男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた (知的生きかた文庫) 』(三笠書房、2001)
ジョン・グレイ氏は、アメリカの心理学者として有名です。男性と女性は根本から異なっており、その違いをお互いに知ることで、よりよい関係を築くことができるとしています。
具体的な男女のすれ違いの例がたくさん載っていて、「これ自分たちのことかな?」と思ってしまう箇所ばかりです。
一部引用してみます。
♡「あなたはもう、私に愛情なんか持っていやしないのよ」を正しく訳すと次のようになる。
「きょうの私は、あなたが私を愛してくれていないのではないかと感じてならないのよ。ひょっとして、私があなたをそうさせてしまったのではないかと心配なの。私には、あなたが本当に私を愛してくれていることがわかっているわ。これまでも、とてもやさしくしてくれてきた。でも、いまの私は精神状態がかなり不安定なの。だから『愛しているよ』という魔法の言葉で愛情の再確認をしてほしい。そうしてくれれば、わたしは気分がよくなるの」
だが、男性たちはふつう、次のような解釈をしてしまう。
「私は、自分の人生でいちばん大切な年月をあなたに捧げ尽してきたわ。でも、あなたは私に何もしてくれなかった。あなたは私を利用しただけだったのよ。まったく自分勝手で冷たい人ね。あなたは、自分のやりたいことは何でも好き勝手にやってきたわ。誰のためでもない。ただ自分だけのためにね。ほかの誰のことも考えない。そんな人間を愛した私がばかだったわ。おかげで、いまの私はすべてを失ってしまった」
ジョン・グレイ著、大島渚訳『ベストパートナーになるために―男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた (知的生きかた文庫) 』p99-100より引用
ありがちだと思いませんか?
すべての男女が当てはまるとはもちろんおもいません。けれど、自分が当たり前だと思っている考え方が、相手にとってはそうではないかもしれないと考えてみることは、男女の関係に限らず、重要なことだとわたしは考えています。
いろいろな書籍が出ているので、自分で調べたり読んだりして、実際に相手とのコミュニケーションで使ってみて、いいと思うものだけ取り入れていくといいと思います。
歯切れが悪くてすみません。興味のある方は、以下の補足の部分も少しお読みください。
【補足:興味あるひとだけ。読み飛ばしてOK】
わたしは子どもの頃から「女の子なんだから」「男の子なんだから」と言われるのがすごくイヤで、大学でもジェンダー論をかじっていました。
だから、「女性はこういう考え方」「男性はこういう考え方」と言い切ってしまうものには、懐疑的で、そのまま受け入れてしまうことに強い抵抗を感じます。
その一方で、日々の暮らしのなかで、やっぱり男性と女性には、違った思考のクセがあるのは事実かもしれない、とどうしても思ってしまうことがあります。
実際にそうしたクセに合わせてコミュニケーションの方法を変えてみたら、恋人とうまくいくようなことも多かったり。頭で考える理想と、実際に日々穏やかに暮らしていくための作法みたいなものにはへだたりがありますね。
遠距離恋愛のコツ⑧:遠距離恋愛のグチは本人に言わない
「会えないと寂しいなあ。会いたいなあ」と言うとします。コツ⑦で紹介した本のように考えると、次のような流れになるかもしれません。
わたし:(ただ寂しい、会いたいっていう気持ちを素直に言ってるだけ。別に具体的に何かしてほしいというわけじゃない。私の気持ちを理解して、「僕も寂しいよ、会いたいよ」って言ってほしいなあ…)
恋人:離れて住んでるんだから、会えないのは仕方ないでしょ。そんなの遠距離恋愛するって決めたときから分かってたことだよね? 僕が仕事忙しいってわかってるのに、会いに来いって意味? そんなわがまま言うなら、もう僕とは別れて、「会いたい」って言ったらすぐに会いにくれるような、近くに住んでる男と付き合えば?
これはだいぶ誇張して書いていますし、男性のほうも「女性は共感してほしいタイプの人が多い」ということを、これまでの経験を通して身に着けている人もいるかと思います。
ですが、総じて男性は、解決できないことを言われることが苦手だという印象があります。すぐに解決策を見つけたがるというか。わたしはただ話を聞いてほしいのに……! というあるあるですね。
もちろん、「寂しい」「会いたい」は本当の気持ちなので、おさえる必要はないし、恋人に言っていいと思います。ですが、前置きをするようにしましょう。
「気持ちを言っているだけだから、ただ、そうだねって言って聞いてほしいんだけど」
これだけで、ちょっとしたすれ違いから、別れる別れないのケンカに発展することは避けられると思います。
また、そんなすれ違いを避けるためにも、遠距離恋愛のグチは、友達に聞いてもらいましょう。いつも同じ友達にばかり相談していると、「またグチを聞かされるだけだから行きたくない」と思われてしまう可能性もあるので、ほどほどに。
遠距離恋愛をしている人を見つけて相談仲間になるのもいいかもしれませんね。
わたしも、過去に遠距離恋愛をしていた友人からのアドバイスにたすけられました。
遠距離恋愛のコツ⑨:別れぎわは笑顔で明るく
「やっぱりふたりでいると楽しいね」という実感を積み重ねていくことが、長く遠距離恋愛を続けていくコツだと思います。
久しぶりにやっと会えて、別れぎわに、楽しかった分、とっても寂しくて泣いてしまったり、明るくふるまえないこともあると思います。わたしも何度もありました。
そのときは、別れてから落ち着いたら、電話でもラインでも「会えてうれしかった」「ありがとう」という気持ちをあらためて恋人に伝えましょう。
電話のときも「会いたい」「寂しい」って言っていいんです。本当の気持ちを隠すことはありません。
でも、最後に必ず、「電話で声が聞けてうれしかった、楽しかった」と伝えましょう。
恋人に残っている、あなたとの最新のやりとりが、あなたとの印象として残ると思います。そのあなたが、笑顔でたのしそうであることが、恋人にとっても「この子と付き合っていてよかった。離れていても大切にしよう」と思える源になるでしょう。
最後に
わたしは、遠距離恋愛を続けることが大切だとは、全然思っていません。
つらいだけの遠距離恋愛を続けていくことには、何の意味もないと思っています。
でももし、あなたが、毎日たのしく暮らしていくために、遠距離恋愛が必要なら、できるだけたのしくできたほうがいいな、と思って応援する気持ちでこの記事を書きました。
あなたの恋愛が、たのしくてしあわせなものでありますようにと願っています。
過去の記事では、遠距離恋愛のメリットについて書いています。こちらもぜひあわせてどうぞ。